2023.04.05 若田宇宙飛行士が会見 民間の宇宙参画に期待 日本製品の高性能さ実感も
会見に臨んだ若田氏
国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙滞在を終えて地球に帰還した若田光一宇宙飛行士が5日朝、米ヒューストンと日本をつないで、オンラインの記者会見を開いた。民間の宇宙開発進展を実感した様子や、ISSで「活躍」した日本製品への感想、新しく決まった宇宙飛行士候補の後輩らへの期待などを語った。
若田氏は、NASAジョンソン宇宙センターでリハビリ中。5回目の宇宙飛行で、累積滞在日数は500日を超えた。今回は新型太陽電池パネルの設置のほか、月や火星での活動を見据えた実験などを手掛けた。
今年で60歳になる若田氏は、体調は良好といい、米スペースX社の宇宙船「クルードラゴン」について、「自動制御などが進み、完成度が高い。乗り心地も快適だ。多くの人が宇宙に行くのに有効だろう」と感想を語った。
また、ISSには今回、繊維製品などさまざまな日本製の生活用品が運び込まれており、「水を使わずに体を清潔にできるなど、日本製品は快適。生活用品の分野でも日本の技術は宇宙に適用できる」と展望した。これまでに使ったことのある他国製品と比べても、一段と性能が高かったようだ。
(6日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)