2023.05.10 「中食」製造、ロボティクスやAI、量子コンでDX 人手不足に対応、合理化図る

導入の例(同協会の資料から)

 ロボットの導入が進む中でも特に難しいとされる現場が、弁当やお総菜など「中食」市場。変種変量生産が多く、工程の柔軟な対応も求められるためだ。そこで、日本惣菜協会が参画企業と開発を進めてきたロボットがこのほど、紹介された。ロボットフレンドリー(ロボフレ)な環境構築に向けて、ロボット・人工知能(AI)や、量子コンピューターなどへの導入推進が期待されそうだ。

 経済産業省の事業と、農林水産省の事業に採択され、ユーザーである小売り・惣菜製造企業や、トップ技術を持つベンダー・協力企業とともに開発してきた。

 「中食」は、たとえば唐揚げを何個入れるか、サラダのトッピングをどうするかなど、微妙な調整が必要で、人手に頼る面が多い。それだけに、人財不足が課題になっている。

 たとえば、量子コンピューターによるロボット・人混在のシフト計算も。人とロボットが協働する環境で生産性を高めるには、人とロボットそれぞれのスキルや能力、役割などを考慮して作業計画を立てることが重要になるという。

 生成AIやロボティクスなどを生かした開発に今後も注目が集まる。