2023.05.24 【次世代自動車用部品・材料特集】北陸電気工業 耐アーク性チップヒューズ、強力なアーク抑制特性
耐アーク性チップヒューズ
北陸電気工業は、自動車分野での事業拡大を成長戦略の一つに位置付け、チップ抵抗器からセンサー、モジュールまで多彩な製品を供給。中でもCASE領域での拡大に努めている。
耐アーク性チップヒューズ「AFCL16-132」は、独自の素材、構造で強力なアーク抑制特性を実現した速断タイプのチップヒューズだ。1608サイズながら定格電圧75Vと高電圧。優れた耐アーク性能により、過電流・過電圧印加時でも溶断時の発煙・発火の危険性が極めて低い。高電圧が加わる二次側回路の保護や、小型・低コストが求められるセンサー回路の過電流・過電圧保護に適している。
抵抗器は車載用に高信頼性の高付加価値品を伸ばしている。耐サージ高電流チップ抵抗器「PCRシリーズ」はエンジン制御回路などに最適。既存の1608、2012サイズに1005と3216サイズを追加した。耐硫化チップ抵抗器「CRS」は、特殊な保護材料を使用し耐硫化特性に優れる。
センサーはカーエアコン向け湿度センサーで豊富な実績を持つ。モジュールは車載蓄電池用BEMSモジュールアセンブリーで実績を拡大している。
プリント配線板はメーターパネル用基板、摺動(しょうどう)抵抗基板、ペーストスルーホール基板などの技術で車載機器から電装関連まで柔軟に対応。プリント配線板基材はFR-1、CEM3のほか、FR-4にも対応範囲を広げている。