2023.06.05 【エコファースト企業~環境の日~特集】分野別動向 電子部品
電力を100%再生可能エネルギーで賄う工場が増加(TDKの稲倉工場西サイトの完成予想図)
環境配慮型部品開発などで寄与
電子部品各社は、環境負荷物質規制への対応や省エネ・省資源・リサイクルの強化、セットの省エネ化に寄与する環境配慮型部品の開発、事業活動における再生可能エネルギーの活用拡大、工場のスマート化など、さまざまな側面から環境活動に取り組んでいる。
環境規制への対応では、RoHS指令をはじめとする各種規制に的確に対応することで、グリーン調達が図られている。
2019年7月に適用が開始された「改正RoHS指令(RoHS2)」では、新たに規制対象物質としてフタル酸エステル4種(DEHP、BBP、DBP、DIBP)が追加された。電子部品各社は、これらに対し万全な対応を図ることで、RoHS指令の準拠に努めている。
環境配慮型部品の開発では、環境負荷の少ないモノづくりに貢献するエコデバイス開発に注力。機器の小型・高効率化に寄与する軽薄短小部品の開発や省電力・高効率部品の開発、部品の高性能化による機器1台当たりの部品員数低減、部品の長寿命化などが追求されている。
モノづくりにおけるCO2排出量削減では、高効率な生産設備の導入とともに、再生可能エネルギーの導入も加速している。既に国内製造事業所の大半で「100%RE化」を達成している企業もみられる。