2023.06.12 ジブリ映画ヒットの理由探る 福岡市博物館で「鈴木敏夫とジブリ展」開催 8月31日まで

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湯婆婆のおみくじコーナー(画像は福岡会場)湯婆婆のおみくじコーナー(画像は福岡会場)

鈴木さんが触れてきた書籍が並ぶ(画像は福岡会場)鈴木さんが触れてきた書籍が並ぶ(画像は福岡会場)

8日、あいさつする鈴木敏夫さん8日、あいさつする鈴木敏夫さん

 スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫さんの足跡をたどる「『鈴木敏夫とジブリ展』また、会えたね!」が9日、福岡市博物館(福岡市早良区)で開幕した。会期は8月31日まで。

 高畑勲、宮崎駿両監督とともに数多くのアニメーション映画を世に送り出してきた鈴木さん。

 同展では、鈴木さんが出会ってきた映画作品や書籍、それを通して見えてくる時代背景に注目。鈴木さんの血肉となった8800冊の書籍や約1万本の映画を通じて、どのように「スタジオジブリ映画」を確立していったのかを探る。

 会場には、鈴木さんのこれまでのキャリアや、スタジオジブリ設立の経緯などを説明するパネル、そして自身が読んできた小説や漫画などの本が並ぶ。このほか、ジブリ作品のポスターや、作品制作などにまつわるエピソードも満載だ。

 鈴木さんの“隠れ家"である「れんが屋」を再現したブースや、映画「千と千尋の神隠し」に登場するキャラクター、湯婆婆のおみくじコーナーといったみどころも。

 鈴木さんが幼少期と激動の時代に体験した数多くの映画作品を集めた空間は、福岡展からの初展示となっている。

 特別協賛のKDDIは、スタジオジブリと共同で手掛けたデジタルコンテンツを提供。AR技術を使って「千と千尋」に登場する「カオナシ」になりきって写真を撮影できるコーナーを設けている。

 開催に先立ち、8日には報道向けの内覧会と開会式が行われ、鈴木さん本人も出席。

 「ジブリは老若男女問わず親しんでもらえる映画を作ってきた。ジブリがヒットした理由はそこだと伝われば」とコメント。また、「僕がどういうものを見てきたのか、僕を通じてジブリのルーツを見てください、というのが(同展の)テーマです」と語った。観覧料は一般が1500円、中高生が1200円で、小学生が900円。土日祝は200円増しになる。