2023.07.27 【半導体/エレクトロニクス商社特集】シナダイン 海外半導体や光エレ関連で特徴ある商材を拡充
吉田 社長
シナダインは、台湾はじめ米国、欧州、豪州など海外半導体、光エレクトロニクス関連の特徴ある商材の拡充により事業を拡大している。
吉田一社長は「各国がインフレ抑制のための利上げが続いたことから消費や投資が減速、成長が鈍化・足踏みしている半面、電子産業はデジタルテクノロジーを活用した企業・産業変革や脱炭素化対策に向けた環境製品への需要が拡大している」と事業環境を分析。「当社は成長性や安定性のある通信、ヘルスケア、産業機器、環境技術、防衛、車両、鉄道などの市場開拓に努め、2023年3月期業績は売上高・利益ともに創業以来最高を更新した」と述べる。
23年度は引き続きテレコム(第5世代移動体)、データコム(サーバー)、放送・カメラ・映像(4K/8K放送関連機器)など通信分野に力を入れるほか、ヘルスケア、産業機器、環境技術やIoT、カーボンニュートラルなど成長が期待される市場に向けた商材やソリューションの提供を拡充する。
吉田社長は「新たな商材、新たな事業の柱を構築するためにも、人員の増強と人材育成にも取り組む」と語る。
新規商材として提案する40ギガbpsの伝送帯域を有し、最長50メートルのケーブル長でフレキシブルな接続を可能にする台湾Pasidal社製のThunderbolt3アクティブ光ケーブル、国内河北ライティングソリューションズ社製のハイパースペクトルカメラ・近赤外線カメラなどのラインセンサー用に開発された照明ユニットの引き合いが増えている。
薄型ラミネートタイプながら大容量・高電圧・低ESRを実現した豪州CAP-XX社製のDMT/DMFスーパーキャパシター、台湾P-DUKE社製のAC-DC電源モジュール/DC-DCコンバーターなど特徴ある商材をそろえる。
26日から東京ビッグサイトで開催中の「テクノフロンティア2023」の電源システム展に出展。11月8日から3日間、千葉・幕張メッセで開催される「鉄道技術展2023」にも出展し、P-DUKE社製品を紹介する。