2023.08.09 【コネクター特集】日本端子 2.0ミリメートルピッチ車載用製品に重点
日本端子は、車載用コネクターの新製品開発やバリエーション拡充に力を注いでおり、採用実績が順調に拡大している。
重点拡販製品の一つである2.0ミリメートルピッチ車載用(SMT)コネクター「K89シリーズ」は、車載用で好評のK79シリーズを進化させ、使いやすさを追求した製品。中継タイプから基板用ハイブリッドタイプまで用意。慣性ロック構造により半嵌合(かんごう)を防止。振動に強い高信頼性コネクターで省スペース化に対応。コネクター集約化でコストメリットを実現。キーイング構造により誤嵌合を防止。使用温度範囲マイナス40~プラス125度。極数展開も順次進めている。
車載機器用の基板対電線用2.0ミリメートルピッチ・カードエッジコネクター「SeesawEdge」の拡販にも力を注ぐ。SeesawEdgeはシーソー型レセプタクルによる接点部保護機能を装備。信頼性の高い2点接触構造。嵌合時の接点部への接触ダメージを抑制できる構造。特許取得済み。120度対応。基板厚により、「K86シリーズ」(基板厚1.2ミリメートル)、「K91シリーズ」(同1.6ミリメートル)をそろえ、順次バリエーションを拡充。極数は、1列・2極~12極のバリエーションを製品化した。
1.25ミリピッチ基板対電線用コネクター「K77シリーズ」(SMT)は、アウターロック構造による低背化・低嵌合力コネクター。レセプタクルのボックス化による接点部の保護構造、レセプタクルの逆挿入防止構造など。小型かつ高性能で作業性に優れる。
同社は車載展開強化の一環として、今年3月にIATF16949認証を国内2工場(大磯工場、花泉工場)で取得した。