2023.08.30 業界初、定点で電源不要のサーモカメラ NBKマーケティングが本格展開

本格展開するカメラ

 鍋屋バイテック((岐阜県関市)グループのNBKマーケティング(東京都港区)は、日常の目視点検をコードレスIoTカメラで自動化するシステム「LiLZ Gauge(リルズゲージ)」で、新製品「サーモ定点カメラ」の量産版を9月から本格リリースする。プラントなどの異常を検知するもので、定点の電源不要サーモカメラは業界初とみている。年間数百台の販売を見込む。省人化などのニーズに応える。

 同社は電子情報技術産業協会(JEITA)の賞も受けたLiLz(リルズ、沖縄県宜野湾市)と連携。マンパワーが必要で負担となる点検や記録作業を軽減し、業務の効率化を実現する。

 高熱を発生する設備はそもそも故障リスクが高いため、屋内に置けず屋外に設置してあり、猛暑や悪天候でも現場に1時間に一度赴くなど頻繁な監視が必要。プラントの焼却炉や製鉄所の熱風炉などが異常発熱して熱漏れを生じると大事故につながる。

 そこでその負担を軽減する「サーモ定点カメラ」の試作版(40万円)を1月から提供。好評を得られたため、より手ごろな価格で提供するため量産に踏み切る。

(31日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)