2023.09.11 大阪・関西万博 日本政府館起工式 「いのちと、いのちの、あいだに」がテーマ

式典のもよう

 日本政府は11日、大阪・夢洲に建設を予定する2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の日本政府館の起工式を行った。「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマに循環(いのちのつながり)の体験や循環とともにある社会の実現に向けた要素の展示体験を展開。当日は、中谷真一経済産業副大臣や日本館総合プロデューサーの佐藤オオキ氏がくわ入れなどを行った。

 館では来場者が自ら他のいのちとのつながりや循環の中で生かされる存在であり、地球といういのちの束の一部であることに気づく機会を提供。また、地球で起こっている持続可能性の問題を「自分たちのこと」として認識し、「炭素中立型の経済社会」や「循環型社会」といった未来社会の実現に向けたアクションを促す。

 展示では館において一つの循環を創出し、象徴的な来場者体験を提供。二酸化炭素や廃棄物を循環に戻していく技術、仕組みを実装。日本文化や技術、日本的な発想を手掛かりに①循環を見据えたものづくり②はかなく小さな生き物③次のいのちへのリレーの展示体験を提供する。佐藤総合プロデューサーは「館はごみ処理施設とする。万博で出る1トンのごみを水や電気などになどに変換する。本当の意味で生きるパビリオンとしたい」と話す。

 式では中谷副大臣、佐藤氏のほか、大阪府の吉村洋文知事、大阪商工会議所の鳥井信吾会頭など13人が登場。「エイ、エイ、エイ」の3回のかけ声と共に一斉にくわ入れした。