2023.10.02 JEITAが今年のCEATECの開催概要を発表

CEATEC開催概要説明会の様子

 電子情報技術産業協会(JEITA)は9月29日、東京都内で「CEATEC2023(第24回)」の報道関係者向け説明会を開催し、幕張メッセ(千葉市美浜区)で10月17日に開幕する今年のCEATECの開催概要や見どころなどを説明した。

 CEATECは昨年、3年ぶりに幕張メッセ会場でリアル開催されたが、今年は展示に加えてコンファレンスもリアル会場にて開催する。展示とコンファレンスをともにリアル会場で開催する完全リアル形式は4年ぶりとなる。

 会期は10月17日から20日までの4日間。開催趣旨は、「経済発展と社会課題の解決を両立する『Society5.0』の実現を目指し、あらゆる産業・業種の人と情報・技術が集い、『共創』によって未来を描く。」。JEITAが主催し、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)とソフトウェア協会(SAJ)の共催で実施される。

 会見でCEATECエグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏は、「今年のCEATECは、『デジタルイノベーションの総合展示会』という名称をつけた。CEATECの原点であるアドバンスドテクノロジーを駆使した、DXを活かしたデジタルイノベーションの総合展示会として開催する」と述べ、「3年ぶりのリアル開催となった昨年は会場での熱気を感じ、対面での良さを改めて実感した。CEATECは来年25周年を迎えるが、今年はその前年ということで、リアル開催の展示会をよりブラッシュアップしていく」と語った。

 今年のCEATECのハイライトとしては「4年ぶり、展示とコンファレンスをリアル会場で開催」「新たな視点での次世代を見据えた展示会」「共創による価値創出を発信、2年目を迎える『パートナーズパーク』エリア」「パネルディスカッションと特設パビリオンによる政府連携の加速(デジタル田園都市国家構想)」「新たな『共創』の場を提供するネットワーキングイベントの開催」を掲げる。

 今年のCEATECでは、幕張メッセ国際展示場のホール4~8の計5ホールを使用。開催規模(見込み)は、出展者数600社/団体以上、うち初出展者が250社/団体以上となっている。会場は、「アドバンスドテクノロジーエリア」「キーデバイスエリア」「パートナーズパーク」「スタートアップ&ユニバーシティエリア」「グローバルエリア」で構成。日本を代表する電機メーカーや電子部品・デバイスメーカー、情報通信関連企業、ソフトウエア企業から国内外スタートアップまで、様々な企業/団体が一堂に出展する。

 コンファレンスは、幕張メッセ国際会議棟を会場に、AI(人工知能)、サステナビリティ、DX、カーボンニュートラルなどのテーマで、計200本以上のコンファレンスが開催される。

 スマートアップ&ユニバーシティエリアは、昨年の約1.8倍となる140社/団体超が出展する予定。グローバルエリアでは計8カ国が独自のパビリオンを展開し、今年は初めてウクライナのパビリオンが展開される。社会全体のDXを共創するパートナーズパークでは、22テーマが掲げられ、130社/団体超が出展する。登録来場者数は、昨年を大幅に上回る計10万人以上を見込む。

 (電波新聞10月2日付紙面で速報記事を掲載)