2023.10.04 【ルームエアコン特集】ダイキン工業 「うるさらX(Rシリーズ)」

新「うるさらX(Rシリーズ)」

安定運転時の消費電力低減

「節電自動」モード搭載

 ダイキン工業は、カーボンニュートラルの実現に向け、家庭内での省エネがより重要となる中、さらに節電が求められるルームエアコンで、設定温度に到達した後の安定運転時の消費電力量を約2割減らすルームエアコン「うるさらX(Rシリーズ)」を11月1日に発売する。新うるさらXは、エアコン運転で多くの部分を占める安定運転時の消費電力を減らすことに着目して開発した。

 エアコンは起動後、設定温度に到達するために負荷の高い運転を行う。設定温度に到達すると消費電力を抑えた安定運転で室温を維持する。この安定運転はエアコン運転時間全体の約8割を占める。

 同社は、この運転時における消費電力低減が重要と考え、不快にならない室温変化による節電運転を行うモード「節電自動」を新たに搭載した。

 節電自動は、安定運転時の消費電力低減を優先した考え方を取り入れ、圧縮機の動きを20%抑制する。節電自動で運転すると冷房、暖房ともに20%消費電力を低減できる。電力消費を優先した運転のため、最大2度程度の室温のずれが起こる。

 また、2027年度の新しい省エネ基準をクリアするため、7.1kW以上の大型タイプ向けに専用の圧縮機を開発。冷媒ガスの圧縮ロスを削減した高効率な構造と、従来よりも動力ロスが少ない高出力モーターを採用した圧縮機で、23~26畳相当で基準をクリアした。

 さらにスマートフォンのGPSと連動し、切り忘れ通知を行ったり、設定した範囲内に入るとエアコン運転を開始したりする機能も開発しており、24年5月に実装を予定する。

 スマホの位置情報を示すGPSと運転設定を連動させる「おでかけ切り忘れ通知」と「おかえり運転」をアプリに新しく追加する。無駄な運転を防ぐことで節電にも貢献する。