2023.12.08 トヨタ、車載電池リサイクルで北米大手と協力 コストとCO₂削減、重要鉱物抽出も

電池のリサイクルを強化する

 トヨタ自動車の米子会社は7日(現地時間)、電池リサイクルで北米最大級の企業の一つ、サーバ・ソリューションズと、車載電池の再生利用に関して協力することで合意したと発表した。使用済みバッテリーの輸送・物流コストを7割削減し、輸送関連のCO₂排出も削減。重要鉱物を最大95%の回収率で抽出することができるという。

 主に中西部や東海岸地域で、使用済み電池の回収、輸送、解体、処理に注力する。オハイオ州にあるサーバの施設でリサイクルし、重要鉱物を取り出し、再び電池製造に使う。連邦政府からの補助もある。

 トヨタは現在、ハイブリッド車(HV)に搭載されているニッケル水素電池を中心に、毎年約2万5000個の使用済み電池を販売店網を通じて回収している。今後はEVの販売増加に伴って、電池数の増加も見込む。

(12日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)