2024.03.13 平山哲雄・電波新聞社前社長お別れの会 業界関係者300人が故人しのぶ
東京都内で開かれた平山哲雄前社長のお別れの会
昨年12月28日に77歳で死去した平山哲雄・電波新聞社前代表取締役社長・会長のお別れの会が12日、東京都港区のホテルオークラ東京・オーチャードで開かれ、電機業界や企業の代表など300人が参列した。
白のコチョウランや菊、カーネーションに彩られた祭壇には笑みをたたえた故人の遺影が掲げられ、訪れた人が次々に手を合わせた。会場には在りし日の家族や企業関係者との写真も展示され、室内楽の演奏が流れる中、喪主で妻の乃ぞみさんと平山勉社長が参列者一人一人に頭を下げた。
参列したパナソニックの品田正弘社長兼CEOは「業界の発展のため、さまざまな角度から捉え、応援していただいた」と語り、村田製作所の村田恒夫会長は「物腰の柔らかい、聞き上手な方。もう少し業界に貢献してほしかった」と故人をしのんだ。
岡本無線電機の岡本弘会長は「家電のみならず、電子部品関連などBtoBの分野を伝えていただき、面白い紙面にしてくれた」。全国電機商業組合連合会の峯田季志会長は「業界の日刊紙としていつも応援いただいた。故人の思いを受け継いでいただきたい」。日本オーディオ協会の小川理子会長は「さまざまなイベントを取り上げていただくなど、協会の発展に尽くしていただきました」と語った。
ヤマダホールディングスの山田昇会長兼社長CEOは「激動の時代にいろいろ勉強させていただきました」。ホシデンの古橋健士社長は「正月など折に触れて寄っていただき、いろいろご指導いただきました」。SMKの池田彰孝最高顧問は「2代目らしく真面目な男でした」と故人との思い出を振り返った。
平山勉社長は「故人は一意専心で、日本のエレクトロニクス業界の発展のため、何ができるかを社内外の人たちと共に考え、日々行動していた。先人の軌跡をたどり、今後も励んでまいりたい」とあいさつした。
平山哲雄前社長は1969年に電波新聞社入社。90年に創業者の平山秀雄氏から代表取締役社長を引き継ぎ、以後約30年にわたって社の経営に当たった。17年からは会長を務めた。
ニューヨークなど海外支局の開設のほか、コンピューターやゲームユーザーに向けた雑誌の発行にも尽力。社外では東京経営者協会常務理事や日本情報通信振興協会常任理事、熊本朝日放送社外取締役、テレコムサービス協会常任理事などを歴任した。