2024.03.27 【関西エレクトロニクス産業特集】スワロー電機 電源トランス、小型から大型まで供給 IP2X対応品が好評
サービスコンセント付き電源トランス「CLシリーズ」
スワロー電機は、10VAの小型から300kVAの大型まで自社供給できる電源トランスを主軸に、電源装置、低周波治療器を合わせた3事業で順調に業績を伸ばしている。
主力の電源トランスは、独自開発の保護等級IP2X対応のフィンガープロテクトカバー付きねじアップ式端子台を採用した「IP2X対応トランス」が好評。
保護カバーやねじを取り外す手間がかからず、圧着端子を入れて締めるだけで作業を完了できるため、結束時間を従来の5分の1に短縮することができる。感電防止用保護カバーも不要のロングセラー商品だ。
制御盤内や計装盤内の主電源用電源トランスにAC100V出力コンセントを付け、盤内のAC100V出力需要に対応した。
超高輝度LED、サーキットプロテクターを付けた一体型のサービスコンセント付き電源トランス「CLシリーズ」を2015年から販売。盤内で電気ドリル、はんだごて、パソコンなどを使用でき、盤市場で根強い支持を得ている。
19年には業界初のブレーカー付き電源トランス「LBシリーズ」をラインアップ。トランスの一次側にブレーカーを装備し、二次側の負荷装置およびトランス本体の保護を可能にした。
トランス二次側に青色LED通電表示を設けているので、通電状態の確認が容易にできる。
同社は昨年春、トランスを生産している堺事業所(堺市美原区)を増床した。増床をきっかけにラインの流れを見直し、ものの無駄な移動を削減するだけでなく、残業を減らすなど働き方改革にもつなげた。生産ラインでは不必要なものの移動を省き、スムーズなものの移動ができるレイアウトへと変更。1階の仕上げ工程へスムーズに移動できるように、昇降機なども設置した。