2024.04.03 リコー、アイデア満載の入社式 トップとの1on1も残す

役員が入ってのテーマトーク

リコーのデジタル印刷機で新入社員の個人別に作成した入社パンフレットリコーのデジタル印刷機で新入社員の個人別に作成した入社パンフレット

山下会長と大山社長(手前)が、1on1形式で新入社員の個別に言葉をかけた山下会長と大山社長(手前)が、1on1形式で新入社員の個別に言葉をかけた

 リアルな入社式が復活した今年は、アイデアを凝らした企業が多かった。コロナ禍を受けて、2020年以降、従来型の入社式をやめ、「個別入社式」の形で実施してきたリコーは、コロナの5類移行を受けて、一堂に会する入社式を復活しながら、トップとの1on1も残すハイブリッド形式。

 「リアルな場で会社からの歓迎感、会社や同期との一体感を感じ、会社のエンゲージメント(働きがい)を醸成し、この日感じたことを継続して思い出すことができるよう工夫した」と同社では話す。

 まずは、出社してくる新入社員を、出勤している社員がウエルカムロードで、拍手で出迎え(リコーブラックス東京のマスコットキャラクターラムまるもお迎え)。入社式で大山晃社長がリコーグループの創業の精神「三愛精神」(人を愛し、国を愛し、勤めを愛す)を紹介、「お客様の〝はたらく〟に寄り添い、新たな価値を提供し、はたらくことに喜びを感じられる持続可能な社会を実現していく」と訓示。このあと、山下良則会長と大山社長が出席して、1on1形式で新入社員に個別に言葉をかけた。握手や社章の手渡しも復活した。また、新入社員は12のグループに分かれ、役員が入ってのテーマトークや、活発な意見交換なども行われた。

 デジタル印刷機で作成した新入社員一人一人の名前を貼ったパンフレットを作成するなど、さまざまなアイデアが凝らされていた。

 なお、今年の新卒採用は148人(前年比28人増)。デジタル人材を中心に採用を強化している。