2024.04.26 セイコーエプソン、3月期連結は減収・営業減益
セイコーエプソンの2024年3月期連結決算は、売上収益が市場在庫調整局面の継続に起因するデバイスの需要減少や中国を中心とした景気停滞に伴う販売減などにより、前期比微減となった。営業利益は、英国現地法人の年金バイアウトに向けた関連費用を計上したことにより、同41%減となった。
セグメント別の業績では、プリンティングソリューションの売上収益は、オフィス・ホームプリンティング事業は微減、商業・産業プリンティング事業は増加した。為替の影響もプラスした。
ビジュアルコミュニケーションの売上収益は、個人消費の落ち込みに伴うホーム向けプロジェクターの販売減はあったものの、新興国で教育向け需要が堅調だったことや為替のプラス影響もあり、前期並みとなった。
マニュファクチャリングの売上収益は、中国における売り上げ減の影響が大きく、大幅な減少となった。
今後の目標については、外部環境を踏まえ、25年度の業績目標を下方修正。また、資本効率のさらなる向上、積極的な株主還元の方針から300億円(上限)の自己株式取得を決めた。