2024.05.07 マクニカHD、3月期連結は営業益3%増
マクニカホールディングスの2024年3月期連結決算は、売上高がほぼ横ばいの前期比0.1%減だった。営業利益は同3.4%増。純利益は同17.2%増で、同業グローセルの買収時に買収価格が対象企業の純資産額を下回る「負ののれん」が発生した。
半導体は年度前半に市場の動きと逆行し増収増益だったが後半は「市場の下落に沿って停滞色が強まった」(大河原誠常務執行役員)ため減収。産業機器は中国市場の停滞の影響で微増。車載は2桁台の伸びで供給改善と先進運転支援システム(ADAS)などの需要が伸び米国市場の好調やシェア拡大も寄与した。
ネットワーク事業の売上高は同20.6%増。セキュリティー製品が好調。
2022~24年度中期経営計画は今回、25年3月期の売上高を従来の1兆2000億円以上から1兆1000億円に、純利益を500億円以上から420億円に下方修正した。原一将社長は「市場の調整局面が続く」と語った。