2024.05.10 住友電工、3月期連結は売上高など過去最高

 住友電気工業の2024年3月期連結決算は、環境エネルギーや自動車関連事業が好調、円安の追い風や徹底した生産性改善に努めた結果、売上高、利益面で過去最高を更新した。中期経営計画の目標も2年前倒しで達成した。

 環境エネルギー事業では電力ケーブル、平角巻線が好調、営業利益でも過去2番目の実績。同事業の売上高は前期比6%増の9800億円。営業利益は同13%増の429億円。

 情報通信事業では通信事業者やデータセンター事業者の投資抑制と在庫調整の結果、売上高の2061億円は同18%減、116億円の営業損失。

 自動車関連事業は自動車の生産回復、ワイヤハーネス、防振ゴムが堅調。売上高は同19%増の2兆5964億円、営業利益は1447億円、同260%増。

 エレクトロニクス事業は3565億円の売上高に対し、営業利益は293億円で減収減益。産業素材は主力の超硬工具が中国、日本で低迷、同0.2%増の3642億円の売上高に対し211億円の営業利益は人件費増などにより減益となった。