2024.05.10 東芝テック、3月期連結は7%増収・営業減益
東芝テックの2024年3月期連結決算は、国内市場向けPOSシステムや複合機の売り上げが増加したことや、為替の影響などから前期比7%増収となった。営業利益は、海外市場向けPOSシステムの損益が大幅に悪化したことから同1%減。
リテールソリューション事業の売上高は、同5%増。営業利益は海外POSシステムの売り上げ減少、将来成長のための研究費などの増加により、大幅減益となった。
ワークプレイスソリューション事業の売上高は、同11%増。複合機が製品供給量の回復や販売価格の改定施策により、米州および欧州などで販売が好調だったのに加え、為替の影響もあって増加した。海外市場向けオートIDシステム、インクジェットヘッドの売り上げは減少した。
今期は、売上高は前期比横ばい、営業利益は海外リテール事業のハードウエア受注の増加などにより、同13.5%増を見込む。当期純利益は、リコーとのJV会社「エトリア」社の7月稼働や、理想科学工業へのインクジェットヘッド事業の承継を実施、などから黒字化を見込む。