2024.05.14 コニカミノルタ、3月期連結は売上高過去最高
コニカミノルタの2024年3月期連結決算は、円安の進行もあり、売上高は約1兆1600億円、前期比2.6%の増収となった。2003年のコニカとミノルタの経営統合以来最高の売上高となった。また、営業利益、当期利益も黒字を達成した。決算会見で、大幸利充社長は「事業の選択と集中、財務基盤の強化が進展している」と強調した。
地域別では、前期比で欧州は約5%、北米は約3%、アジア(中国を除く)は約8%の増収、日本は約2%、中国は約1%の減収となった。
事業別では、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業、ヘルスケア事業、インダストリー事業の全ての事業で増収となった。
営業利益は、大きな減損損失を計上した前期から大幅増の260億円(前期は951億円の営業損失)となった。
今期は、売上高は横ばいの1兆1600億円としているが、事業譲渡、為替影響などを除いた実質ベースでは前期比3%増になる。事業貢献利益は、前期比大幅増の400億円、営業利益はグローバル構造改革費用などを見込み、同減益、当期利益は金融収支などを織り込み、ブレークイーブンとした。