2024.05.15 松尾電機、3月期連結は減収減益
松尾電機の2024年3月期連結決算は、減収減益だった。
網谷嘉寛常務取締役執行役員総務経理部門長は「タンタルコンデンサー、回路保護素子ともに車載向けは堅調に推移したが、産機向けが減少し減収となった。減収に加え、4Qに不採算のため生産中止を決めた主にタンタルコンデンサーの数千万円の棚卸資産廃棄の影響で営業利益、経常利益は減益。純利益は、繰延税金資産の回収可能性の見直しにより法人税等調整額が9900万円増えたことや、タンタルコンデンサーの独占禁止法等関連損失が前期より5000万円減ったものの2億1000万円を計上したことにより大幅減益となった」と説明した。
今期業績は「第2四半期累計期間は2023年度の厳しさが残るものの、下期からタンタルコンデンサー、回路保護素子がともに需要が回復し、通期は増収増益を見込んだ」(網谷常務)。国内電装メーカー向け回路保護素子需要増に対応し、2Qまでに福知山工場の回路保護素子増産投資を決める予定。