2024.07.16 「満足していない」69% パナソニックが睡眠満足度調査、エアコンの適切利用を呼びかけ
パナソニックは今夏の睡眠満足度に関する実態調査(インターネット調査、エアコンを所有している20~60代の男女)を5月と6月に実施した。
これによると、今年の夏の睡眠の満足度については「全く満足していない」(20%)、「あまり満足していない」(49%)と、69%もの人が満足していないことが分かった。
睡眠を妨げる要因は「暑さ」が圧倒的に多く75%、次いで「湿気」(42%)、「ストレス」(34%)という結果だった。
今年の夏、暑さで寝苦しいことがあるかとの質問には「頻繁にある」(21%)、「時々ある」(56%)と77%が「ある」と回答。
暑さによる寝苦しさを反映し、睡眠時のエアコンの利用状況は「オフタイマーを設定して睡眠時から一定の時間使用する」が最多の37%、次いで「一晩中つけっぱなし」34%と、多くが積極的に使用していた。
一方で「つけたり消したりする」(13%)、「使用しない」(12%)と、一定数はエアコン使用に消極的なようだ。エアコンをつけっぱなしで利用しない理由は「電気代がかかるから」(63%)、「冷え過ぎるから」(47%)、「体に悪いと思うから」(23%)が上位を占めた。
暑さで寝苦しさを感じるものの電気代を気にしてエアコン利用を控える人も多い中、同社は適切なエアコン使用を呼び掛ける。
夜間は昼間と比べ、エアコン運転の設定が同じでも外気温が低いため電気代は安く、外気温35度と30度では消費電力は半分に抑えられるという。
さらに、「3時間切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」では、つけっぱなし運転の方が夜中に目が覚める回数とその時間が少ないことも分かった(和洋女子大学の水野一枝准教授と同社の共同研究)。
同社はより睡眠の質を高めるため、つけっぱなし運転を推奨。▽設定温度は心地よく眠れる環境となる26~28度▽運転タイミングは寝室に入る30分前(上向きの風を当てる)▽湿度は60%以下を保つ―などとアドバイスしている。(17日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)