2024.07.18 【ケーブルコンベンション/ケーブル技術ショー特集】古河電気工業 GE-PONなど訴求 小型化したOLT参考出展
10G通信用の無線LAN内蔵D-ONU「AG30」
古河電気工業は、GE-PONソリューション、IP放送システム、次世代PONシステムの三つのキーワードで訴求する。
光アクセスシステムとしてGE-PONソリューションを紹介。ブースでは加入者宅内のメッシュネットワークを実現する10G D-ONU「AG30」とメッシュ子機「AG30e」、5U型10G/GE-PONセンター装置(OLT)「AGX5000」、OLT・ONUを統合的に管理・監視するFTTHシステム管理監視システム「AG-ManagerPlus」を中心に展示する。
AG30は無線LAN(IEEE.802.11ax)ルーターを内蔵し、ユーザー環境に合わせて安定した高速無線環境を実現。AG30eはメッシュ機能対応無線LAN装置で、AG30との組み合わせで加入者宅の隅々まで快適な無線環境を実現する。
AGX5000は、業界初のPONインターフェースカード冗長機能とマルチファンクションPONモニター機能の二つの機能を搭載している。
AG-ManagerPlusは、Web GUIでOLT・ONUを管理・監視できる使い勝手の良さが特長だ。ブースでは、今後の機能拡張やロードマップなどをミニプレゼンテーションで紹介する。
また、日本ケーブルラボの運用仕様に基づいたIP放送システムとFTTHインフラを有効活用したローカル5Gシステムも展示する。
参考出展として、小型化したOLTのコンセプト展示を行う。今年はこれまでのユーザーの要望を反映し、具現化に向けてリモートで管理、監視できる仕組みも検討していることを紹介する。
研究開発部門の展示として、次世代PON、超高速サブキャリア通信など研究開発の取り組みを紹介する。
次世代PONシステムに関しては、高速化・仮想化の両技術を紹介する。高速化については次世代規格「25GS-PON」に準拠し、アクセスネットワークの超高速化を実現する次世代OLT・ONUを展示。仮想化については、OLTでユーザーの通信環境の変更に柔軟に対応できる柔軟かつ高効率なシステムを展示。ブースでは次世代OLT・ONUの通信、25GS-PON仮想化コントローラーからの動的な帯域変更のデモを行う。
超高速サブキャリア通信では、既存の光ファイバー上に、最大400ギガbpsの帯域保証された超高速通信を構成できる。これによって、一心の光ファイバーで現行のサービスを維持しつつ、新たな通信サービスも提供できるようになる。ブースでは、25G-PON・XR Opticsの信号疎通デモを行う。