2024.07.23 炒め物3割時短 ホットクック新製品 8月発売 シャープ

10~15分で調理できる時短メニューのチンジャオロースーやエビチリなど(左のプレート)。右は本格調理をしたハイデラバード風ビーフカレーとアルゴビマサラ

「ヘルシオ ホットクック」proシリーズ「ヘルシオ ホットクック」proシリーズ

 シャープは23日、かき混ぜ機能と加熱制御を進化させた水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」proシリーズ2機種(2.4リットル/1.6リットル)を発表した。新製品は従来機より炒め物の調理時間を最大30%短縮。2人分のおかず調理が10~15分でできるメニューも新たに30種加えた。8月22日から発売する。

 新製品は、食材を混ぜる構造を見直し、ベルトやローラー部品を追加することで、かき混ぜ能力を大幅に高めた。これにより、食材に火が通る前の生の状態でかきまぜ、食材全体に素早く熱を伝えられるようにした。麻婆なすや回鍋肉などの炒め物の調理時間を最大で30%短縮できる。

 時短調理メニューがこれまで少なかったことから、2人分の調理を10~15分でできる「パパッとおかず」を新たに30メニュー用意。Smart Appliances & Solutions事業本部国内キッチン事業部調理企画開発部・吉田麻里主任は「帰宅後など短時間で作りたいときにほったらかしで作れるようになった」と話す。

 炊飯メニューも増やした。これまでの2メニューから9メニューに拡大し、新たに無洗米や早炊き、ふっくら、しゃっきりといった炊き方が選べるようになった。赤飯や炊き込みご飯も作れる。ホットクックのメニュー数は650種以上まで増えた。

 残り物の食材を使った「手動調理活用術」の提供も始めた。食材やカテゴリーにあわせた調理方法のヒントを掲載しており、これまで残り物食材を使って鍋やフライパンでアレンジ調理していたメニューも、ホットクックの手動調理を活用して「ほったらかし調理」に置き換えられるようになる。

 市場想定価格は2.4リットルが税込み7万7000円前後、1.6リットルが同6万6000円前後。

 自動調理鍋の市場は新型コロナウイルス禍で拡大した後、縮小していたが、ここにきて回復の兆しが見えている。業界で初めて15年に投入されたホットクックは、今年で10年目を迎え、累計出荷は65万台を突破。近年中に100万台を目指す方向性も示している。

(24日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)