2024.08.01 マクセル、4~6月連結は3%減収・15%営業増益
マクセルの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、一次電池や健康・理美容製品などの増収があったが二次電池や半導体関連製品などが減少し前年同期比2.6%の減収だった。営業利益は好調だった健康・理美容や円安により同15.4%増となった。経常利益は為替差益が減少したことで減益だった。
事業別には健康・理美容の海外OEM(相手先ブランドによる生産)製品の販売が好調だったライフソリューション分野が増収増益だった。2023年度の構造改革の成果も出た。エネルギー分野は車載や医療向けの一次電池が好調な半面で二次電池は苦戦し減収に。営業利益は円安の影響で増益となった。
機能性部材料分野は粘着テープが半導体向けで好調だったが、営業利益は材料費高騰や工業用ゴムの減収で減益だった。光学・システム分野は減収減益。半導体関連の在庫調整影響やライセンス収入減などが響いた。
1日に会見した中村啓次社長は「全体は期初の想定を上回っており足元も良い。第2四半期も順調に推移する見通しで、収益を確保していきたい」と述べた。
通期連結業績見通しは変更しない。