ホームページ(HP)作成サービスを展開するペライチ(東京都台東区)は5日、参考にしたいサイトのURLを入力するだけで、生成AI(人工知能)がHPを自動で生成する新たなサービスを市場投入した。AIがページを読み込んで自動で必要な要素を抜き出し約10分でHPを生成する。

　HPを自動生成する新サービス「ペライチクリエイトアシスタント」はペライチ上で稼働し、参考サイトのURLを入力と、AIがサイト内の画像やテキストなどを自動で読み込み、目的に合ったデザインやページ構成を導き出してくれる仕組み。

　生成されたページはコンテンツ管理ツールを使ってデバイス上で手直しでき、過去に作成した古いHPを読み込んで再構成したり、大手EC(電子商取引)モールを利用していた事業者が自社のオンラインショップを開設したり、用途に合わせて活用可能だ。外注しているHPの内製化やセミナー概要を読み込んで予約受付ページを作成するといった利用も提案している。

　安井一浩CEOは「多くの事業者がHP制作を業者に発注しているが、外注の場合、納品までに11営業日以上かかり、制作費として10万円以上のコストがかかることが、起業したばかりの事業者にとって負担になっていた」と指摘。「ページ構成を決められない」「社内にノウハウがない」といった悩みを解消しつつ工数や費用を抑え、中小企業の生産性向上を後押しするのが狙いだ。

　8月5日から専用サイトで無料モニターを募集し、5万ユーザーを目指す。(6日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)