2024.08.07 ソフトバンクグループ、4~6月連結は赤字改善

 ソフトバンクグループの2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、最終損失が1742億円の赤字となった。赤字幅は4776億円だった前年同期から改善した。世界的な株高を追い風に投資事業が回復したものの、円安に影響による為替差損4439億円を計上するなど赤字が続いた。

 投資利益は5597億円の黒字で、前年同期の投資損失6990億円から大幅に改善した。

 一方で、自動運転プラットフォームを開発する英テック企業や、遺伝子検査や医療データの人工知能(AI)解析を行う米企業などへの戦略投資を中心に計1932億円を投入。会見した取締役専務執行役員の後藤芳光・最高財務責任者(CFO)は「当社の使命はASI(スーパーAI)の実現。そのためのAI投資戦略を推進していく」と強調した。