2026.07.20 【九州・山口地区特集】九州・山口で新店、改装相次ぐ ベスト電器福岡本店が移転開店

4月に移転開店したベスト電器福岡本店4月に移転開店したベスト電器福岡本店

2月に閉店した旧ベスト電器福岡本店。跡地では再開発が計画されている2月に閉店した旧ベスト電器福岡本店。跡地では再開発が計画されている

エアコン需要の取り込み強化

 九州・山口エリアは7月13日までに全域で梅雨明けした。九州北部と中国地方は平年より早く、7月に入ってエアコン販売が活発になっている。新たな省エネ基準の適用で本体価格の上昇が懸念される「2027年問題」も重なり、エアコンの品薄状態が続く。量販店では、福岡市の都市再開発事業「天神ビッグバン」に伴い、2月に閉店したベスト電器福岡本店が4月に別の場所で営業を再開した。6~7月にはヤマダデンキとケーズデンキが新店開設や改装を相次いで実施。今後も山口県などで出店が予定され、需要を確実に取り込もうとする動きが活発になっている。

 天神ビッグバンは、航空法による建物の高さ制限の緩和や、福岡市独自の容積率緩和制度を活用し、更新期を迎えたビルから耐震性の高い先進的なビルへの建て替えを促す都市再開発事業。対象範囲は天神交差点から半径約500mとなる。対象エリア内にはベスト電器福岡本店の旧本店ビル(福岡市中央区)があり、店舗は2月15日に閉店した。

 ベスト電器が天神に店舗を構えたのは1956年。旧本店ビルは1994年11月に建て替えられ、地下3階、地上12階建てとなった。天神で約70年、旧本店ビルで30年以上にわたった営業に幕を下ろした。4月には大成建設が旧本店ビル一帯の土地を取得。天神エリアの活発な不動産市場や地域特性を生かし、今後はホテルなどへの建て替えを計画するという。

 一方、ベスト電器福岡本店は4月29日、福岡市博多区のアウトレット博多店を改装し、新たな場所で営業を始めた。売り場面積は約3000㎡。旧本店より小さくなったが、ハイエンドオーディオの品ぞろえを充実させた。ツクモ福岡店もインショップとして開店し、自作パソコン(PC)用の部品などを豊富にそろえた。リフォーム関連商品も一部展示し、本店としての品ぞろえを整えた。

 足元では、九州・山口エリアで店舗の改装や新規出店が相次ぐ。ヤマダデンキは11日、福岡県筑紫野市の「テックランドNew筑紫野基山店」と、山口県下松市の「テックランド周南店」を改装オープンした。6月には「テックランド福岡香椎店」(福岡市東区)も改装オープンしている。

 九州ケーズデンキは2日、「ケーズデンキ小倉東インター店」(北九州市小倉南区)を開店した。AV機器や家電、PC、タブレットのほか、携帯電話、IHクッキングヒーター、エコキュートなどを取り扱う。

 今後も新規出店が続く。ビッグ・エスは山口市黒川2270-1に「(仮称)ケーズデンキ山口黒川店」を開店する予定。大規模小売店舗立地法に基づく届け出によると、売り場面積は5098㎡で、236台分の駐車場を設ける。