2026.07.20 【九州・山口地区特集】福岡県半導体・デジタル産業振興会議 フィジカルAIの最新動向学ぶ 産業集積生かし新市場創出へ
フィジカルAIの最新動向や福岡県の役割を議論したパネルディスカッション
福岡県半導体・デジタル産業振興会議は13日、ANAクラウンプラザホテル福岡(福岡市博多区)で総会と講演会、交流会を開いた。米半導体大手エヌビディアのエンタープライズマーケティング本部長、堀内朗氏による講演やパネル討論を通じ、ロボットや機械を自律的に制御する「フィジカルAI(人工知能)」の最新動向を学んだ。
冒頭、同会議の津田純嗣会長(安川電機特別顧問)は「本県の半導体・デジタル産業の発展に向け、一歩先を行く取り組みを進めていきたい」と述べた。
服部誠太郎福岡県知事は、半導体製造の後工程に関する開発力強化を目指して福岡超集積半導体ソリューションセンターを開設したほか、人材を育成する福岡半導体リスキリングセンターを設けたことに触れた。「福岡県が日本をけん引し、『後工程といえば福岡』と言われる拠点を目指す」と強調した。
総会では、2025年度の事業報告と2026年度の事業計画を議論した。今後、同会議の内部組織だった福岡県宇宙ビジネス研究会は、「福岡県宇宙ビジネスアライアンス」として独立し、活動を展開する。
堀内本部長は「ロボット×AIを支えるNVIDIAの技術と展望」をテーマに講演した。フィジカルAIは工場や倉庫、自動運転などでの活用が期待されていると説明。「全世界で10兆ドル規模の産業が生まれるといわれており、日本にも恩恵を受ける土壌がある」と述べた。
パネルディスカッションには、堀内本部長のほか、Preferred Networks(プリファード・ネットワークス)エンジニアリング担当VP兼技術企画本部長の福田昌昭氏、福岡超集積半導体ソリューションセンターの知京豊裕センター長、福岡半導体リスキリングセンターの黒田忠広センター長らが登壇した。
フィジカルAIの最新トレンドや、同分野で福岡県が担う役割などを議論した。福岡県には材料メーカーやパワーデバイス工場、大学に加え、フィジカルAIの実装先となる自動車、ロボティクス関連企業も集積する。こうした産業基盤を生かし、新たな市場を創出する機会があるとの認識を共有した。
九州電子技研(福岡県春日市)と田川産業(同田川市)による自社製品の紹介も行われた。
講演会後には交流会を開き、県内の半導体関連企業などが自社の取り組みを紹介した。









