2024.08.08 帝通工、4~6月連結は減収増益

 帝国通信工業の2025年3月期第1四半期(24年4~6月)連結決算は、売上高が微減。営業利益、経常利益、純利益は伸びた。利益面で円安の影響や原価低減を進めた結果が出た。

 電子部品は売上高が前年同期比0.7%減、営業利益は同18.4%増。自動車電装市場向けは好調。生活家電、産業機器、医療・ヘルスケアの各市場向けは底打ち感があるものの低調が続いた。アミューズメント市場向けは前年度後半に顧客の生産調整による影響を受けたが上昇基調に変化した。

 その他は売上高が同25.4%減、営業利益は同53.5%減。機械設備の販売などが低調だった。

 通期連結業績予想は上方修正し、売上高と営業利益をそれぞれ3億円、経常利益と純利益をそれぞれ4億円引き上げた。24年4~6月期の為替が当初計画に対し想定以上の円安水準で推移し、売上高の増加に伴い工場稼働率なども改善している。