2024.09.11 岩手県の図書館に業務DXロボ「べんけーくん」導入 画像解析AIによる蔵書管理システム搭載 SDH

KoKoBoシステム搭載DX業務ロボット1号機「べんけーくん」

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平泉町学習交流施設 エピカで開催した「べんけーくん」お披露目式の様子(一番左は菅原幹成・平泉町副町長、左から二番目は、愛称投票者代表の高橋理央さん)平泉町学習交流施設 エピカで開催した「べんけーくん」お披露目式の様子(一番左は菅原幹成・平泉町副町長、左から二番目は、愛称投票者代表の高橋理央さん)

 シダックスグループのシダックス大新東ヒューマンサービス(東京都渋谷区、SDH)はこのほど、画像解析AIによる図書館蔵書管理システム「KoKoBo(ココボ)システム」を搭載したDX業務ロボットを、受託運営する岩手県平泉町の複合施設「平泉町学習交流施設 エピカ」内の図書館に導入した。

 SDHがサイバーコアと共同開発した図書館蔵書管理システム「KoKoBoシステム」は、画像解析AIによって本の背表紙の画像を読み込み、データベースと照合し、蔵書を点検する独自開発のクラウドシステム。ICタグ導入を不要とし、さらにシステムをさまざまな機器に搭載できるのが大きな特徴(同システムは、特許を出願中)。

 同システムは、23年から平泉町学習交流施設 エピカ内の図書館(平泉町立図書館)で実証実験を開始。DX業務ロボットに搭載する形で1年かけて準備しており、同施設での実証実験時に、同ロボットが図書館内を自走して蔵書点検を実施。日頃スタッフが10日間かけて行う蔵書点検を2日で済ませるなど、大きな効果をあげた。

 24年は平泉町の中尊寺金色堂建立900年の節目にあたることから、7日に同施設でお披露目式を開催し、今回の導入に至ったもの。

 なお、同1号機は愛称を利用者による投票で選ばれた「べんけーくん」とし、「源義経を守る武蔵坊弁慶のように図書館を守り続ける」をコンセプトに、僧兵の服装を施している。(電波新聞/電波新聞デジタルで後日詳報します)