2024.09.24 【デジタルカメラ特集】富士フイルム ミラーレス一眼「GFX100SⅡ」が好調

GFX100SⅡ(「フジノンレンズ GF32-64㎜F4 R LM WR」装着時)

 富士フイルムは、35㎜フルサイズの約1.7倍のラージフォーマットセンサー搭載のデジタルミラーレス一眼カメラの新モデル「GFX100SⅡ」の提案を進めていく。100SⅡは、高性能で小型軽量を実現しており、6月28日の発売から順調な滑り出しを見せている。プロからハイアマチュアまで高い関心を示しており、若い層からの引き合いも多い。体験イベントの開催地域も広げ、幅広い層に周知していく計画だ。

 新製品GFX100SⅡ(市場想定価格税込み84万7000円)は2021年に発売した100Sの後継機となり、新開発の1億200万画素の高速センサーと最新の高速画像処理エンジンを搭載している。ラージフォーマット機の最上位となるGFX100Ⅱと同等の機能を備えながら質量約883グラムとなる軽量化を実現した。

 小型の本体には5軸8.0段の強力な手振れ補正も搭載している。グリップには滑りにくい独自開発の「BISHAMON-TEX(ビシャモンテックス)」素材を採用した。

 これまでのGFXシリーズは風景や静止画の撮影を得意としてきたが、前機種GFX100Sと比べ、100SⅡは動きのある被写体への追従を大幅に強化した。

 オートフォーカス(AF)が進化し、AI(人工知能)による被写体検出AFは、動物や鳥、車、バイク、自転車、飛行機、電車、昆虫などに加え、ドローンの検出もできる。

 同社独自のフィルムシミュレーションは20種類に対応した。忠実な色再現とめりはりのある階調表現を併せ持つ「リアラエース」が加わり、「目で見たままに程近い忠実な色再現が可能になった」(富士フイルムイメージングシステムズ)という。リアラエースはプロ写真家からも高く評価されている。「1億画素により、解像だけなく階調表現も飛躍的に高まっている」(同社)といい、豊かな表現力も訴求していく考えだ。

 あわせて超望遠フジノンレンズ「GF500㎜F5.6 R LM OIS WR」(希望小売価格税込み55万1100円)も提案していく。単焦点でありながら全21枚のレンズ構成を採用。最適な部品設計により超軽量を実現した。6.0段の強力な手振れ補正機能でスポーツや野鳥撮影まで幅広く対応できる。

 100SⅡの発売に合わせて、体験イベント「Hello GFX」を東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台の6会場で実施した。6会場で約5000人が来場し、若い層からの関心も高かった。

 今後はさらに体験イベントの開催地域を広げ、倉敷、長野、高松、広島、金沢でも実施していく。販売店などとも連携し体験から購入までを支援する計画だ。