2024.11.08 【電池の日特集】電池の正しい使い方 液漏れ回避へ長期間入れっぱなしにしない
電池工業会では電池の正しい使い方を訴求するとともにキャンペーンクイズも展開
電池工業会では12月12日までの電池月間にあわせ12月31日まで「電池は正しく使いましょう」PRキャンペーンクイズを行っている。正しい電池の使い方や使い終わった電池の処理などを伝えるとともに、ギフトカードやQUOカードが当たるクイズを実施。ホームページから応募でき、電池についての認識を高めてもらうようにしている。
電池月間では、電池の正しい使い方を啓発していくことも狙いにある。電池は身近な存在だけに使い方について細かく意識して使っていない人も多く、誤った使い方により機器を破損させてしまう事例も出ている。
国内主要電池メーカー各社のアルカリ乾電池は長期保存や液漏れ防止構造など独自技術により安全性を高めている。「長期保存」や「液漏れ防止」などをうたう製品が多いが、あくまでも正しい使い方をした場合に限っている。使い方を誤れば、液漏れ防止構造でも液漏れの危険はある。
ここでは改めて液漏れについてみていく。
液漏れの多くは電池の過放電によるもの。電子機器は電池を入れているだけで回路に微弱電流が流れる。電池を入れたままにすれば電池容量がなくなっても電子機器が電気を必要とし、さらに電流を吸い取ろうとして過放電状態になる。
過放電になると電池内にガスが発生する。放置すると電池内にガスがたまり、電池が破裂してしまう。この破裂を防ぐために液漏れさせる構造にしているのだ。液漏れを電池の故障や不良と捉える人も多いが、実は爆発事故を防ぐための対策が液漏れなのだ。ただ、液漏れしてしまうと爆発は防げても機器の破損につながってしまうこともある。いかに液漏れさせないように使うかが重要だ。
懐中電灯などで電池を入れっぱなしにして液漏れした経験のある人は多いだろう。正しい使い方をしていても長期間電池を入れっぱなしにすると液漏れしてしまう。まずは長期に使わないときは電池を外す習慣をつけたほうがいい。
早めの交換も
リモコンの液漏れ事例もある。リモコンの電池がなくなっているにもかかわらず、何度もボタンを押し通電しようとすることで電池に負荷がかかり過放電になる。何度かボタンを押すと操作ができる場合もあるが、動くからもったいないと思わないほうがいい。反応が悪くなったら即交換が鉄則で、販売店は顧客に対し少しでも動きや反応が鈍くなったら早めに電池交換するよう伝えていくことが求められる。