2024.11.26 「AIは副操縦士」 インテル共同開発のAIパソコン レノボが製品化
F9キーを押せば、モード切り替えが簡単にできる
レノボ・ジャパンが、ノートパソコン(PC)へのAI(人工知能)搭載を加速している。9月に独ベルリンで開催された国際的な家電見本市「IFA」で、AI搭載ノートPC4機種を発表。設計段階からインテルと共同開発した「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」など注目の製品群をそろえる。
Yoga Slim 7iの価格は直販サイトで税込み24万9810円。
F9キーを押せば、通知の一時停止などで集中しやすい「アテンション」や、姿勢をチェックして適切なタイミングで休憩を促す「ウェルネス」などの各モードに簡単に切り替えられる。
ブルートゥース接続したスマートフォンをPCにタップすることで専用アプリが起動。PCとスマホ間で画像を送受信できる「スマートシェア」機能も新たに搭載した。
内部機構も、インテルと意見を出し合いこだわった。
本体は約1.53キログラムと軽量で、インテルの8コアCPU(中央演算処理装置)「コアウルトラ7プロセッサー258V」を搭載。最大47TOPS(毎秒47兆回)の演算能力を持つAI専用のNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)で、AI支援アプリケーションを高速で処理できる。
冷却ファンを2個配置して排熱性を高めながら、スピーカーの大型化と本体の薄さを両立。底面の筐体(きょうたい)がたわまない構造も取り入れた。
コンシューマ製品事業部の櫛田弘之部長は、AIの役割について「自身が操縦士となり、副操縦士のAIにサポートしてもらう考え方」と説明した。