2024.12.03 ナノファブリック型高機能性白金電極触媒 日本トリムと東大が共同開発 白金量150分の1に減少
(A)六角形の網目を持つ筒状の部分が単層カーボンナノチューブ(2本)、(B)白く光っている稲妻部分が電子の放電を示している、(C)放電された電子が電気二重層中の水和水素イオンと結合し、水分子(H₂O)と水素原子(H)が生成する。水素原子は白金段丘上にトラップされ、H-Pt状態を形成する、(D)トラップされている水素原子が過剰になると、2個の水素原子が結合し、水素分子(H₂)となって、水中に放出される
日本トリムは、東京大学との共同研究でナノファブリック型新規高機能性白金(Pt)電極触媒を開発した。同じ量の水素を発生するのに、従来型の粒子状Pt/C電極触媒に比べ、同面積当たりの白金量を約150分の1に減らせることを確認した。
高価な白金の使用量を減らした電極の搭載により、水素生成製品を安く製造できると期待される。白金の使用量が多いとされるエネルギー用の水素製造プラントへの応用も可能だ。今後、コラボなどを進めてエネルギー分野... (つづく)