2025.01.20 「大変革の年」 AIとの関わり方が肝、JASPA
あいさつする安延会長=16日、品川プリンスホテル
全国ソフトウェア協同組合連合会(JASPA)が品川プリンスホテル(東京都港区)で新年賀詞交歓会を行い、会員や関係団体から約200人が出席した。
あいさつで安延申会長は「今年は大変革の年になる」と強調。人間の仕事を置き換えるAI(人工知能)に危機感を示しつつも、IT業界という最先端の技術に触れられるフィールドを生かして仕事を創出していくべきと主張した。「今はピンチでありチャンスの時。チャンスになるものを確実につかんでいける年にしたい」(安延会長)。
来賓としてあいさつした平井卓也衆議院議員は、日本国民がAIを使うことに抵抗がないことに加え、その進化や電力消費量について意見が分かれている現状を紹介。自動プログラムであるボットが人の代わりに音楽の再生回数を稼いだり、Xのフォロワーに紛れたりした事案をあげ、問題の複雑化や法律整備の必要性を示した。普段から仕事でAIを活用していることにも触れ、「人間の能力を高める使い方が望ましい。AIにどう関わっていくか、正しい方向を見つけたい」と語った。
平将明デジタル大臣は、サイバー攻撃を受けた問題を挙げ、対応できるよう法整備を進めていくとした。
乾杯の音頭をとった日本IT団体連盟理事・諮問委員会の酒井雅美委員長は、全国に加盟団体があるJASPAからの政策要望を紹介し、地方の声もしっかり拾っていくことを強調した。