2025.02.04 【コネクター特集】ホシデン 車載ネットワーク高速化など対応

 ホシデンは、車載ネットワークの高速化、自動車の高機能化に応えるため、豊富なバリエーションのコネクター製品を開発した。

 車載カメラ用高速デジタル信号に対応した超低背同軸カメラコネクターは、嵌合(かんごう)高さ(基板からプラグ天面)17ミリメートルの超低背型。プラグ嵌合は半嵌合を防ぐ、挿入感触が良好なスナップフィット方式を採用した。

 レセプタクルの嵌合はXYZ方向プラスマイナス0.5ミリメートルの位置ずれ吸収構造を有しており、最大位置ずれ状態であっても次世代SER/DESの6ギガbps高速伝送を可能にした。リアケースの材質は、特性を考慮して金属と樹脂から選べる。さらに、形状、防水構造の有無などのカスタマイズが可能だ。

 現在量産中の12pinコネクター構造設計を踏襲し、約8%の低背および約25%の実装面積の削減を実現した車載用8pinコネクターは、USB Type-C(USB2.0)の接続に最適なピン数を備えている。Power Delivery電源ユニットや、ADAS機器、カメラECUなどのLVDS用I/Fコネクターとして使用することができる。

 近年は車両の電装化が進み、インパネ周りに多数の部品が配置されるため、USBチャージャーを搭載するスペースがないことが懸念されている。そこで、省スペース化に寄与するスロットインコネクターを開発した。

 確実なロック感ならびにロック音により、装着ミスを低減。要求される堅ろう性も確保できている。ラインアップとして、USB Type-AやUSB Type-C、HDMIなど各種ユーザーインターフェースに対応した製品を多数用意した。