2025.02.19 企業のAI導入後押し 新サービスを3月提供へ デロイト
AECでは様々な業務変革についてワークショップを提供する
デロイトトーマツグループは、企業のAI(人工知能)活用を支援する新サービスを3月から提供開始する。業務にAIを本格導入するためのシステム基盤「AI Factory as a Service(AI FaaS)」と合わせ、AI活用の共創型施設「AI Experience Center(AEC)」で業務変革の効果を体験することで、導入後のイメージを具体化することも狙う。
AI FaaSでは、AIによるクライアント企業の変革を支援する。推奨するIT製品・サービスの構造を描き、インフラや開発基盤、データ環境、アプリ開発などの本番環境をそろえ、運用も担う。
AECでは、AI活用による業務変革の効果を体験できるほか、さまざまな専門家によるワークショップを提供する。Ecosystem & Alliance Leaderの首藤祐樹氏は「自社だけでなくアライアンスパートナーとともに、最先端の技術を提供することで変革を加速させていく」と話す。
AIが日々進化し経営への影響も大きくなる中、AIで業務変革を実現できるかどうかという検証の段階から本格導入に進むのは難しい。これまで企業のAI導入には、導入コストに対するリターンが不透明であるため、様子見や部分的な導入にとどまり、効果が限定的になりがちという課題があった。新サービスでは、AI導入を支援するシステム基盤の提供と業務変革をイメージしやすい共創型施設を組み合わせることで、企業のAI導入を後押ししたい考えだ。
企業のAI活用の支援に着目した理由について首藤氏は「個人でAIを導入して効率を上げても、企業としての成果にはつながらない。ソフト面だけでなく、コンサルとしてアクションにつなげ、ビジネスのありかたそのものを変えていく」と話した。