2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】パナソニック 長期環境ビジョン掲げる 万博で最新技術を発信
パナソニックグループパビリオンに設置された純水素型燃料電池
パナソニックグループでは、長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を掲げ、地球環境への取り組みを加速する。
パナソニックグループや社会のCO₂排出を削減する視点で、取り組み(ACT)を積み重ね、カーボンニュートラルを目指し、2050年には、現在の世界のCO₂排出量の約1%にあたる3億トン以上の削減インパクト創出を目指す。
まもなく開催される大阪・関西万博のパビリオン「ノモの国」でも、リサイクル材を活用した建築や地球環境問題解決に貢献する技術の展示などを行い、ライトアップ演出においてはゼロカーボン電力由来の水素を活用するなど、環境視点での最新技術を発信していく。
ゼロカーボン電力由来の水素は、NTTパビリオンで日中に太陽光などにより生成し、地中パイプラインを通じて供給され、パナソニックグループパビリオンに設置された5kWの純水素型燃料電池で発電を行う。パビリオンの夜間ライトアップに必要な電力(2.8kW)を賄う。
またパビリオンでは、使用済みの家電から回収したリサイクル鉄・銅・ガラスなどを活用している。リサイクル鉄は主な柱・梁の約98%にあたる97.1トン、リサイクル銅は主要幹線ケーブルの銅として約1.2トン、リサイクルガラスはドラム式洗濯乾燥機約9200台分を外構部の舗装ブロックに活用した。
描画の自由度の高さを生かしてアートを表現したガラス型ペロブスカイト太陽電池のプロトタイプも展示する。