【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ、電子版）は4月30日、米電気自動車（EV）大手テスラの取締役会がマスク最高経営責任者（CEO）の交代を検討していたと報じた。EV販売と株価の急降下に見舞われる中、マスク氏がトランプ米政権での業務にかかりきりになっていることに対する不満の高まりが背景という。

　WSJによると、取締役会は約1カ月前にCEO交代を本格的に模索し始め、後任を探すため、人材仲介会社の選定を進めた。また、マスク氏に対し、テスラの経営により多くの時間を割き、それを対外的に明言する必要があると伝えた。

　マスク氏は政権で、連邦政府の無駄を省く新組織「政府効率化省（DOGE）」を率いてきた。しかし、先週開かれたテスラの決算説明会で、DOGEでの活動時間を大幅に減らし、テスラの経営に一層注力...　　(つづく)