2025.05.14 【電波時評】「2025年の崖」の克服は道半ば

 「2025年の崖」として、経済産業省がITのレガシーシステムからの脱却の必要性を「DXレポート」で警鐘を鳴らして久しい。

 先日、情報処理推進機構(IPA)が「DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2024年版)」を公開した。IPAは19年から各企業が提出した「DX推進指標」の自己診断結果を分析し、その結果を毎年公開している。24年版は「2025年の崖」を目前に控え、進捗(しんちょく)状況が注目された。

 24年度版は24年1~12月に提出された1349件の自己診断結果を分析。DX推進の成熟度指標は、「レベル0(未着手)」「同1(一部での散...  (つづく)