2025.06.20 コーデンシ、スマートグラス市場視野 世界最小級の光源モジュールをアピール
コーデンシのブースは来場者の集まる展示会入り口近くに
光センサーなどを手がけるコーデンシ(京都府宇治市)は成長が見込まれるスマートグラス市場を見据えて、世界最小クラスの「RGBレーザー光源モジュール」の開発に力を入れている。その実績を18~20日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた技術展「Smart Sensing 2025」に出展。同モジュールを足がかりに強化する製品やソリューションを紹介した。
今回展示したRGBレーザー光源モジュール同モジュールは、シリコン基板上に光導波路構造を作製し、赤、緑、青のレーザー光をそれぞれ結合させ、光導波路内で光を混ぜ合わせる構造。小型化に成功し、スマートグラスにも搭載できる。
同モジュールを開発したのは2023年。以来、さまざまな展示会で「目玉」としている。
今回の展示でもブースの入り口に配置し、レーザー光の投射実演が目を引いた。
ブースでは、空中の映像を操作できる「空間入力モジュール」もアイキャッチとして存在感を発揮。対象との距離を測る測距センサーを使い、機器に触らず情報を入力できるようにした。スイッチのホログラムを投影することで、ユーザーインターフェースにも優れる。
同社は各種展示会に出展し、超小型光源レーザーや空間入力モジュールで関心を惹きつけながら、産機向けの各種センサーの顧客獲得も目指している。担当者は「欧米にも展開していきたい。(1月に米ラスベガスで開かれたテクノロジー見本市の)CESにも出展した」と、製品のアピールに意欲を示した。