2025.06.26 毎秒20ギガビットの高速USB、インフィニオンが最新技術を披露

あいさつする澤田事業本部長

最新の製品や技術が披露された最新の製品や技術が披露された

 ドイツの半導体大手インフィニオンテクノロジーズが、USB業界向けイベント「USB 20 Gbpsカンファレンス」を東京都内で開催した。基調講演やワークショップ、最新技術のデモを通じ、20Gbpsクラスの高速USBの実用化に向けた技術交流が行われ、多くの関係者が参加した。

 同社は2020年に米サイプレスセミコンダクタを買収し、USB関連製品のポートフォリオを強化。日本法人のコンシューマー、コンピューティング&コミュニケーション(C3)事業本部長の澤田和重氏は「USBで、10~20Gbpsクラスの高速で高品質な伝送を担保するのは難しかった。インフィニオンの技術で革新を起こし、応用領域も拡大してきた」と話した。

 同社は昨年10月、最大20Gbps対応USBペリフェラルコントローラー「FX20」を発表。20Gbpsまでの高速接続を実現できる提案を開始している。

 カンファレンスでは、USBタイプCの普及や高速伝送の技術進展、ケーブル長、コストの課題なども解説された。

<執筆・構成=半導体ナビ