2025.07.03 「半導体の品質確保に」 化学分析ラボ、群馬・高崎に開設 OKIエンジ
高崎ラボが入居する西横手工場別棟(手前)
OKIグループで電子部品の信頼性評価などを行うOKIエンジニアリング(東京都練馬区)は3日、半導体製造ライン向けに化学分析を行う「高崎ラボ」(群馬県高崎市)の開所式を開いた。
高崎ラボはOKIの西横手工場別棟2階に開設し、広さは約18平方メートルある。濃縮イオンクロマトグラフィーやICP発光分光分析装置を設置し、半導体製品の品質確保に必要とされるクリーンルームの空気や、薬液の不純物の分析を請け負う。北関東地区は半導体工場が集積しているため、当面、高崎市と周辺地域の半導体工場を中心にサービスを展開していく。
大場宏之社長は「良品解析などの半導体向けサービスに化学分析サービスが加わった。分析サービスの提供により半導体メーカーの安定した製品品質の確保、コスト削減に貢献できる」と意欲を示す。
環境事業部の棗田次郎事業部長は「半導体製造ラインで重要視されるサービスから開始する。安定した品質のデータ提供と迅速な納期を実現する」と抱負を述べた。
担当スタッフは2人。分析サービスは4日から開始し、2025年度で売上高5000万円を目指す。