2025.07.09 【JECA FAIR 入賞特集】三菱電機 「ブレーカ端子カバー形電力計測ユニット」 ワンタッチで取り付け

ブレーカ端子カバー形電力計測ユニット

 「ブレーカ端子カバー形電力計測ユニット」で製品コンクールの国土交通大臣賞を受賞した三菱電機。国交大臣賞受賞は今回で8回目。前年の三菱電子式マルチ指示計器「MEシリーズ」に続き、初の2年連続受賞となる。

 同計測ユニットは①省施工性②配線レス③盤の省スペース化に貢献--が特長。電力量を見える化し、カーボンニュートラルを促進する。

 計測ユニットは既存ブレーカーにはめるだけのワンタッチ取り付けが可能。取り外しはボタンを押し込むだけ。脱着が簡便なため、計測点の変更にも柔軟に対応できる。

 磁気センサーを内蔵し、CT(変流器)不要の配線レスを実現した。ロバスト(堅ろう)な設計を施し、磁気センサーの配置に工夫を凝らした。

 CT不要に加え、計測ユニットは従来の端子カバーと同形状・同サイズ。既設盤に設置でき、省スペースを実現する。

 ブレーカーに取り付けた計測ユニット(子機)のデータは無線により集合形計測表示ユニット(親機)に送られる。1台の親機が8台の子機のデータを収集する。

 同一盤内で32回路まで対応可能。分電盤の回路数のボリュームゾーンである16回路から32回路までをカバーする。通信規格はMODBUS/RTUとCC-LINKで、パソコンやサーバーなどの上位システムで計測データを管理できる。

 子機は分電盤や制御盤での採用が多い同社ブレーカー「NF/NV 32~125AF」が対象となり、75ミリメートル幅、90ミリメートル幅の2種類を用意する。

 カーボンニュートラル実現を目指す中で、製造業には従来以上に細かく電力量を計測したいというニーズがある。同ユニットはそうしたニーズに応えた。