2025.07.30 村田製作所の4~6月連結 減収減益、AIサーバー関連は堅調
村田製作所の2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比1.3%減の4161億5400万円、営業利益は同7.2%減の616億2100万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同25.1%減の497億1400万円だった。
売上高はAI(人工知能)サーバー関連の部品需要が堅調。上半期の売り上げ予想に対し進捗率が50%程度と高水準。利益は上半期の利益予想に対し進捗率が53%程度。マイナス130億円の為替の影響を受けた。
コンポーネントでは、コンデンサーは積層セラミックコンデンサーでサーバー向けが増加。インダクター・EMI除去フィルターはモビリティーやサーバー向けで増加。利益は製品価格の値下がりや円高進行で減少した。
デバイス・モジュールでは、高周波・通信は高周波モジュールなどがスマートフォン向けなどで減少。エナジー・パワーはリチウムイオン二次電池でパワーツール向けが減少。機能デバイスはセンサーでモビリティー向けが減少。利益は円高進行などで赤字が拡大した。
第1四半期の状況について、中島規巨社長は「米国関税の影響はアメリカ向けビジネスが全体の5%程度と限定的。想定を上回る形で推移している」と話す。
通期連結業績予想は前回の発表数値を据え置いた。「AIサーバー向け需要は今後も続く。上期偏重の部品需要の反動が下期に入ってくる」(中島社長)という。