2025.08.06 東芝テックの4~6月連結 減収・営業赤字

 東芝テックの2026年3月期第1四半期(25年4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比13.4%減の1213億6700万円、営業損失21億1800万円、経常損失34億7900万円となった。

 売上高は、米国を中心とする各国の市況悪化の影響などにより、POSシステムや複合機の売り上げが減少したことや為替によるマイナス影響もあった。損益については、売上高の減少、米国関税措置に伴うコストアップおよび製品価格改定の遅れなどにより、海外市場向けPOSシステム、複合機の損益が悪化した。

 リテールソリューション事業の売上高は同14%の減少となった。POSシステムは、国内市場向けが改刷対応に伴う特需が一巡、海外市場向は市況悪化に伴い、顧客の投資の遅れなどが影響した。国内市場向け複合機の売り上げも減少した。

 ワークプレイスソリューション事業の売上高は同14%の減少。海外市場向け複合機が米国関税措置の影響を受けた。

 通期連結業績は、売上高が前期比4.7%減の5500億円、営業利益が同40.7%減の120億円を予想。米国関税の影響を110億円見込む。