2025.08.22 【ハムフェア2025特集】関連団体のコメント
総務省総合通信基盤局電波部 五十嵐大和移動通信課長
このたび、ハムフェアが盛大に開催されますこと、心よりお喜びを申し上げます。関係の皆さまのこれまでの御尽力に改めて深い敬意と感謝を申し上げます。
仕事柄、科学技術分野の第一線でご活躍の研究者や技術者の方とお話しする機会が多くありますが、伺ってみると、子どものころに取り組んだラジオキットの組み立てから始まり、アマチュア無線に夢中になったとおっしゃる方がとても多いと感じます。ハムフェアをきっかけに、小中学生を含む若い方々に無線技術への興味・関心を持っていただき、ワイヤレス人材の裾野が広がっていく機会となるよう、普及促進に取り組んでいただきたいと思います。また、開催中の大阪・関西万博に開設された特別記念局8K3EXPOでも、体験運用などを通じ、一人でも多くの子どもたちが無線の楽しさに触れる機会となることを期待しております。
さて、来年はハムフェアの主催者であるJARLの創立100周年という大きな節目を迎えると伺っております。関係の皆さまにおかれましては、新たな100年に向けて、健全なアマチュア無線の利用環境の確保に向けた活動を推進いただきますよう、引き続きご協力をお願いいたします。
政府では行政手続きなどがデジタルで完結する「デジタルファースト原則」を推進しております。総務省では、10月に無線局の免許状を完全デジタル化し、免許内容をインターネットで閲覧できる仕組みを導入します。免許人の皆さまの利便性が大いに向上するものと考えております。アマチュア無線が末永く発展していくことを楽しみにしております。
日本アマチュア無線振興協会 種村一郎会長 JG2GFX

アマチュア無線界では、昨今、アマチュア無線局の減少が続いていることが大きな課題であると考えております。そのため、JARDではアマチュア無線の利用の拡大を掲げ、継続して取り組んでまいります。
取り組みの具体的な内容としましては、JARDの養成課程講習会でアマチュア無線技士の資格を取得された方への アフターサービスとして、ビギナー向けのセミナーや交信教室を各地で開催してまいります。このほか、青少年向けには受講料の減額措置を継続し、青少年にもアマチュア無線の世界に入りやすい環境を提供してまいります。
最後に、JARDでは時間や場所等の制約なく受講できる第三級及び第二級アマチュア無線技士のeラーニングの受講を推奨しているほか、第四級及び第三級のアマチュア無線技士は、全国各地で集合形式での講習会を開催しています。受講後のサポートが充実しているJARD講習会をぜひご利用ください。
ハムフェアは、年に一度のアマチュア無線最大のイベントであり、アマチュア無線(アマ無線)愛好者さまが毎年心待ちにされている貴重な機会です。今年も新取り組みや技術を取り入れつつ、開催されます。
日本アマチュア無線機器工業会 鈴木昭会長

アマ無線の世界では、大きな変化と進化が続いています。また2026年はJARL創設100周年、27年はアマチュア無線100周年を迎えます。このような時代の変化の中で開催される今回のフェアが、すでにアマ無線を楽しんでいる方々にとってはさらなる刺激となり、またこれから始めようとする方々には新たな出会いの場となることを期待しています。
会員各社の展示では、JAIAとしての一体感を大切にしながら各社それぞれの強みと個性を発信。ビギナーからベテランの方まで、幅広い層に楽しんでいただける内容をそろえており、アマ無線の多様性と進化を肌で感じていただけます。
技術の進歩とともに変わり続けるこの趣味の魅力を、各社ブースにてぜひご体験ください。新しい発見に満ちた時間となることを願っております。
ハムフェア2025がご来場の皆さまにとって有意義で実り多いものとなり、アマ無線の未来へ向けたさらなる一歩となることを心より祈念申し上げます。