2025.10.22 スマホの中の思い出の「再起動」 KDDIの復活イベント盛況、分解教室も人気

再起動したケータイに喜ぶ参加者 

分解することでリサイクルの重要性を学んだ 分解することでリサイクルの重要性を学んだ 

 KDDIは、関西エリアで電源の入らなくなったケータイを復活させるイベント「おもいでケータイ再起動」やスマートフォンの分解を体験しながら、リサイクルの取り組みを学ぶ「スマートフォン分解教室」などイベントを強化している。大阪や京都などで実施し、多くの家族連れや児童が参加した。 

 「ケータイ再起動」は電池の過放電で充電ができなくなった携帯電話を専用機器で充電・再起動し、再び見ることを諦めていた写真を印刷して提供する企画。分解教室は同社のスマホリサイクルの活動に関するクイズやスマホの分解を通じてリサイクルの取り組みとSDGsとのつながりを理解してもらう取り組み。 

 大阪会場はグランフロント大阪(大阪市北区)で開催され、富士フイルムの写真展「“PHOTO IS”想いをつなぐ。あなたが主役の写真展2025」とのコラボレーション企画を展開した。3日間で、約100組が参加。各ブースが常に埋まるほどの盛況ぶりだった。 

 会場では担当スタッフが来場者の記録が残る古いケータイの再起動をサポート。電源が入るとブースから拍手が起こり、昔に撮影した写真を手にして喜ぶ姿が見られた。 

 京都会場は京都府亀岡市のサーキュラーかめおかラボを舞台に展開した。会場隣にあるサンガスタジアム by KYOCERAで開催されたKDDI主催の京都サンガF.C.「RESPECT YOU,au」auマッチデーイベントに合わせて実施した。ケータイ再起動と分解教室を同時に開催した。 

 分解教室では、分解方法、リサイクル、SDGsを題材としたクイズも用意。SDGsや多様な働き方につながっていると説明した。 

 分解作業はドライバーなど分解用の工具を使用。参加者は分解に悪戦苦闘しながらもカメラやプラスチック、モーター、ねじなど仕分けて、取り出したパーツがリサイクルにつながることを学んだ。 

 企画したのは同社関西総支社。管内で両イベントを同時に行うのは初めてという。