2025.10.28 GSユアサグループ製宇宙用電池、H3ロケットで打ち上げの補給機に採用
HTV-X1に採用されたGYT製宇宙用リチウムイオン電池(セル)
GSユアサグループのジーエス・ユアサ テクノロジー(GYT、京都府福知山市)製の宇宙用リチウムイオン電池が、26日にH3ロケット7号機で打ち上げられた新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)に採用されている。
HTV-X1は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センターから打ち上げられ、最長6カ月間、国際宇宙ステーション(ISS)に係留し、輸送カーゴの搬入や廃棄カーゴの積み込みを行う。先代機となるHTVから物資搭載質量が1.45倍(5.85t)、容積が1.6倍に高まり輸送能力が向上。
物資輸送・積み込みの後は、ISSから離脱して最長1.5年間の軌道上飛行を続け、さまざまな技術実証ミッションを実施する。
今回、HTV-X1に搭載された電池は、機体が地球の影に入り日照が得られない区間、電力を供給する役割を担う。
GYT製の宇宙用リチウムイオン電池は、2000年代初頭に軌道上での宇宙実証が行われて以降、これまでに国内外の250機以上の宇宙機に搭載された実績を誇る。
高い採用実績と、高真空の宇宙空間で長期間の運用に耐える性能が評価され、HTV-X1の先代機となるHTVの初号機から、サービスモジュール開発を担当する三菱電機に採用されている。
GYTは特殊用途の電池や電源を開発・製造販売し、6500mの深海から、上空3万6000kmの宇宙空間まで海・陸・空にわたる特殊環境フィールドで、高性能かつ高品質な電池を提供している。
 




 
				
							 
				
							 
				
							 
				 
				 
				 
				 
				 
				
 

 
 
  
  
  
  
  
 
 
